小倉昌男 経営学
~M2くらいに買った記憶。~
【48冊目】
2022年1月29日に読み終わりました。
ヤマト運輸二代目社長が、どうやって会社を大きくしていったのか、経営とは何か、といったことが書かれている本です。
「クロネコヤマトの宅急便」は、ずっと昔から聞いてきたフレーズでとてもなじみのあるものですが、なじみがありすぎて何がすごい会社なんだろう、といったのが正直なイメージでした。それもそのはずで、僕が生まれる前に宅配事業がスタートしていました。なので、僕にとってはすごくあたりまえのサービスだったんですが、その事業を始めたのもヤマトだったことに驚きました。
経営者ならば、こういった考えや能力を持っていてほしい、ということを最終章あたりで並べてありますが、どれも確かに大事だなあといったものたちでした。論理的であるべき、という点には泣いてしまいましたが。
また、利益よりもサービスの質が先、という強い思いを感じました。利益に目がくらめば、一時的なプラスは出たとしてもすぐに急降下してしまう、ということもあるのだと思います。とは言っても、利益を出さなければ会社の存続も断たれてしまいます。そこで、どうやったら利益が出るのか、という問いに対してロジカルに導き出しているのはさすがでした。単純な加減乗除の計算ですが、腑に落ちる考えでした。
なにが社会に求められているか、という視点で商売できるような人になりたいと思えました。